草花模様店の生地、ハンカチは神奈川県内の手捺染の工場で染めてもらっています。
手捺染というのは元は浮世絵などのような版画の流れをくむプリント方法です。
110cm四方のフィルムのような 染めたい部分だけが切り抜かれた型を
生地にあてて 糊状にした染料をこすりつけ 次々に型を動かして染めていきます。
1型につき1色なので 色数分の型を使い 乾かしては染めるを繰り返します。
全部染めて乾かしたものを 高温で蒸すことで染料が生地に定着し
その後 糊を洗い落とします。
手で行うことにより 染料が生地に深く入り ちょっと見ると表と裏がわからないものもあり
満足感があります。
今 100回洗濯テストをしているのですが 80回以上洗って干して
模様は少し明るくなりながら 肌なじみが増していきます。
わたしの田舎(長野県飯田市)でも子供の頃はさかんに 蚕を飼ってマユを出荷していました。
そういったマユからとれた絹が横浜港から海外に送られたこともあり
横浜周辺では 染色業がさかんに行われていたようです。
世界の名だたるブランドを横浜で染めていた時代もあったとか。
近年は人件費の高さから 日本国内のものも海外に頼むことが多いようですが
気持ちの良いものをあ まり多くなく丁寧に作るのにとてもいいかな、と思っています。