2020/07/01 18:33
この模様の草花は 「ツユクサ」です。
ちょうちょのような形とハッとするような青 ありふれているけどとっても個性的です。
朝咲いた花が昼にはしぼんでしまうのが 朝露を連想させ 「露草」と名付けられたという説があります。
英名の Dayflower も「その日のうちにしぼむ花」という意味だそうです。
日本全土を含む東アジアに自生、アメリカ東北部などに帰化している。
古くは「つき草」の名前で親しまれ 万葉集にも9首詠まれています。
露草、月草、蛍草、青花などの名で、秋の季語
朝(あした)咲き夕(ゆうべ)は消(け)ぬるつき草の
消(け)ぬべき戀(こひ)も吾(あれ)はするかも / 万葉集 作者: 不明
(身も心も)消え入りそうな恋を、私はするのでしょう)
露草の瑠璃を寝覚の床の道 / 山口青邨
朝風や螢草咲く蘆の中 / 泉鏡花
友禅に青花水の筆はじめ / 桂樟蹊子
消えやすいので 染め物の下絵を描くための絵具として用いられたようです。
花言葉は「尊敬」「変わらぬ思い」「なつかしい関係」
花の季節に全草を採って乾燥させたものは鴨跖草(おうせきそう)と呼ばれ、下痢止め、解熱などに用いられます。
ツユクサはクセやアクがほとんどなく 柔らかい葉や茎は生のままサラダでも食べられるそうです。ゆでて和え物やおひたしにも。
花も食べられるので青い花をのせたサラダやデザートもすてきですね。